この作品は幼少期に親父やおじさんがと何度も一緒に観ていたので思い入れがあります
最初はVHS版でしたが、親父は後にLD版を購入。LD版を観ながら「映像がすごい綺麗だろ!これは走査線の数がうんぬん」と私に力説していた覚えがあります。確かに通常のVHSと比べれば綺麗なのでしょうが、所詮はブラウン管時代の代物。今となってはSD画質未満として低画質と一括りにされてしまう代物です。親父が大金を投じて映し出した映像や音声が、いまとなっては低価格スマホのそれの足元にも及ばないという現実は私を少し寂しい思いにさせます
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親父にならって、というわけではないのですが私も本作のBlu-ray版を2つ所有しています。これは後に買った復刻版に通常盤では未収録だった日本語吹き替え音声が収録されていた為です
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この作品は1938年に出版されたジョン・W・キャンベルの短編SF小説『影が行く』を原作としていて、本作公開より30年前の1951年に『遊星よりの物体X』として映画化されています。よって本作は『遊星よりの物体X』のリメイク作品として語られる事がありますが、本作の方がより原作により忠実なため【リ・イマジネーション】とした方が私としてはより適切に思えます
この他にもキャンベルの死後に発見された文章を加えて完全版とした小説『Frozen Hell』も存在します
とはいえ本作の監督であるジョン・カーペンターも「4歳の時に観た『遊星よりの物体X』は強烈な印象だった」と語っているので、本作に大きな影響を及ぼしているのは間違いないでしょう
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本作の前日談として2011年に『遊星からの物体X ファーストコンタクト』が公開されており、監督こそジョン・カーペンターではないが、作中に登場するノルウェー調査隊の基地は『遊星からの物体X』で登場したものをほぼ完全に再現しており、『遊星からの物体X ファーストコンタクト』のラストシーンと『遊星からの物体X』の序盤のシーンが完全にリンクしています
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そして更に2002年にはゲームで『遊星からの物体X episodeII』が発売されています。この作品は『遊星からの物体X』の後日談を描いており、なんとジョン・カーペンター監督も支持していて、声優として参加までしています
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時系列でまめると下記のようになります
1. 『遊星からの物体X ファーストコンタクト』
2. 『遊星からの物体X』
3. 『遊星からの物体X episodeII』(非公式?)
短編小説からここまで多くの作品を生み出すというのはとてもすごい事ですよね。次回以降では作品の中身に切り込む考察をしていきたいと思います
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