10日で世界一周した時の話【計画編】

私は比較的海外旅行好きな方だと思いますが、結婚してからは独身の時のようには気軽に海外には行けなくなってしまいました。独身時代はもちろん子供もいなかったので、暇さえあれば東南アジアを中心に1人であちこち行っていました。現在はほとんどの仕事を家から出ずにやっていますが、当時はバリバリのオフィスワーカーでしたので、例えば金曜の午前中に少し仕事をしてからシンガポールに飛び、週末遊んで月曜の朝に羽田に着いてそのままオフィスに直行、みたいな事もしていました。今にして思えば、なぜそんな事をしていたのやらさっぱり思い出せません

週末シンガポール弾丸旅行の日程表

 

 


そういう事をする中で、私の中にモヤっと『世界一周というものをしてみたい』という気持ちが生まれてきました。世間では「世界一周するにはお金を貯めて仕事を辞めて行くしかない」というよう重めな認識の人が多かった印象ですが、私はもっとカジュアルに、仕事を犠牲にする事なく世界一周したかったのです。そこで考えたのが80日間世界一周ならぬ『10日間世界一周』です。それくらいならちょっとした休暇でも実行できるし、仕事にも影響しないでしょう


ただ短期で行くからといって楽しめなければ意味がありません。ずっと飛行機に乗っているみたいな旅ではダメです。締めるところは締めますが、遊ぶところではしっかり遊ぶ。そういう旅にしたかったのです


ところで私の体型は身長180cm、体重90kgのいわゆる『デブ』です。同じような体型の方ならわかると思いますが、我々が長時間のフライトでエコノミーシートを使えば、良くて到着後12時間ダウン、悪ければ下半身の血流が滞ってエコノミー症候群になります。つまり快適に世界一周したければビジネスクラス以上の座席を使わなくてはならないという事です。デブは長距離移動に金がかかります


その時のビジネスクラスの相場は東南アジアで往復30万円、アメリカやヨーロッパ往復だと50万円くらいでした。つまり世界一周したら飛行機代だけで200万円以上はかかる計算になってしまいます。多少贅沢する事を考えれば、費用の総額は300万円くらいになってしまいそうです。さすがにそれは10日の旅としては高すぎる気がしたので、なんとかその半分くらいにならないかと色々調べました


みなさんはFFP(フリークエントフライヤープログラム)というものをご存知でしょうか?マイルがもらえるやつ、と言えばわかりやすいかもしれませんね。ほとんどの航空会社は独自のFFPサービスを作っていて、特に頻繁に利用する顧客に対してはボーナスマイルの付与やラウンジの利用権など、魅力的な特典を付与してくれます。私も例に漏れずこのプログラムの会員で、主にJALのFFPであるJMB(JALマイレージバンク)にマイルを貯めていました。そしてJALはさらに上位の航空会社連合である『ワンワールド』に属しています。ワンワールドはFFPを展開している世界各国の航空会社が集まった連合で、マイルの相互利用やラウンジの共有化などを行ない、FFPの特典をさらに魅力的なものにしています


そのワンワールドが、連合に属する航空会社のフライトならどれでも使える『oneworldエクスプローラー』という世界一周チケットを販売していたのです。色々細かいルールはありますが、このチケットならフライトを全てビジネスクラスにしてもコストが100万円未満に収まりそうでした。これで総額150万円未満で『10日間世界一周』が実現出来る。そう判断した私は早速旅程を組み、世界一周チケットを購入しました


『世界一周チケット』と言っても、電車の定期券のように1枚でどの飛行機でも乗れるというような物ではなく、通常通り1フライト毎に1枚のチケットが発券されます。その最初の1枚がこのワンワールドアライアンスメンバーであるキャセイパシフィック航空のCX505便 羽田発香港行でした。こうして私の短い世界一周旅行が始まりました

 

『世界一周チケット』最初の一枚は香港行きCX505便

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